遥かなるルネサンス 神戸市立博物館
2017年6月に神戸市立博物館へ「遥かなるルネサンス  天正遣欧少年使節がたどったイタリア」を見に行きました。
 
画家 ブロンズィーノ
 《 ビア・デ・メディチの肖像 》 1542年頃
この美しい少女メディチは、初めは20歳くらいかなと思っていたら、解説を読むと、なんと5歳か6歳であった。しかも、悲しいことに5歳か6歳で亡くなったという。
この少女の手を見ると、小さい。確かに5歳くらいの手の大きさをしている。人の年齢は、手の大きさや状態で、ある程度分かる。
 しかし、5歳ほどの少女が、高価なイヤリングやネックレスをするとは、日本では考えられない。
 私は、この展覧会で最も衝撃的だったのは、数々の絵画の内容ではなく、この少女メディチの年齢と外見との差だった。
 このギャップに少し笑ってしまう。
 多くの鑑賞者が思い違いをしたことでしょう。
 こういった絵画の楽しみ方もある。
 絵画の背景が海のような美しい青色で、引き込まれる。その青色と少女のきれいな肌の白色との組み合わせが良い。
 顔と体のバランスもとても良い。とても完成度の高い作品。
 1500年ごろに、イタリアで写実的な絵画の技法がすでに確立され、現在まで美しい状態で完璧に保存されているのはすごい。
 現在でも十分に通用する、まったく色あせない絵画の数々。
 イタリアの美術のレベルの高さが分かる。
美術館で購入したもの
 図録(2300円)。
 A4サイズより二回りほど大きいサイズの、このメディチの絵(1000円)と額縁(3024円)。
このメディチの絵が入ったハガキサイズのミニフレーム(1000円)。
早速、絵を部屋に飾りました。少女の絵を見ると、優しい気持ちになる。



