『岸辺のふたり』 マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督

『岸辺のふたり』 (Father and Daughter)
マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督

イギリスとオランダで製作
2000年 8分

2001年 米国短編アニメーション賞受賞。
      英国短編アニメーション賞受賞。

ロシア・アニメの巨匠ユーリ・ノルシュテインに「この作品に初めて出会った時、『これは事件だ』と思った」と言わしめた。

https://www.youtube.com/watch?v=A8I2p0ro_SI

私は、この作品を初めて観たときは、ストーリーがいまひとつ分からなかった。最後に親子が再開する場面は、心が温かくなった。


初めにストーリーがよく分からなかったのは、人物の絵が小さくて人物の顔が分かりにくい。

もう少しアップの絵があってもいいと思う。


その後に、作品の解説を読み、子供が成長して子供を産み、老人になって、最後に別れた父親と再開するのだと分かった。

人の長い一生を、8分にまとめて表現するという手腕が素晴らしい。


モノクロの映像ながら、牧歌的な温かい感じが心地よい。

この監督は、オランダ出身なので、自分の生まれ育ったオランダを舞台にしたのかもしれない。

オランダと言えば、風車やチューリップが有名で、自然豊かでな美しい風景が思い浮かぶ。


同じオランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホも、牧歌的な風景を多く描いている。自然を愛していたのでしょう。

ゴッホの絵画

同じくオランダの画家ヨハネス・フェルメール

フェルメールは、優しくて美しい女性をたくさん描いた。
無音の絵画から、女性の繊細な感情を表す言葉が聞こえそうな気がする。

フェルメールの絵画

この作品の最後のシーンで、娘の老婆が父親のものと思われるボートを発見する。ボートが途中で海で沈んでしまったのだろうか。

そして、老婆が若返り、若いときの娘になる。これは老婆が亡くなり、幽霊となったということだろうか。
そして、すでに昔に亡くなり幽霊となった父親と再開する。

スピリチュアリズムによると、幽霊は若いころの姿に変えられるらしい。

音楽は、アコーディオンによる「ドナウ川のさざなみ」。
切なくて小品な感じが、映画によく合っている。

この作品の絵本版も発売されている。

 

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